西霧ヶ谷公園 [東京都品川区]
不動前駅の前を通るかむろ坂通りを登り左に曲がると桐ヶ谷とおりに入る。今は西五反田などと味気ない地名になってはいるが、かむろ坂の名称の由来であった歌舞伎の舞台であった沼の名前が桐ヶ谷池だったことから察するにこの辺の旧地名が桐ヶ谷もしくは霧ヶ谷とよばれていたのだろう。品川区のホームページにも桐の木が多かったとか霧が深かったとかというのが由来らしいと書いてある。
その桐ヶ谷通り沿いにあるのが西霧ヶ谷公園。公園を東側から近づいていくと、樹木もほとんど無く、ずいぶんすっきりとした印象だ。逆に反対側、桐ヶ谷通から見ると木々がうっそうとした印象になっている。
公園の東側は広場になっていて、面白い健康遊具らしきものが設置されている。柱の上に屋根が付いていて、そこから何本かのロープがぶら下げられている何とも不思議な遊具である。おそらくはこのロープを登れというのだろうが、これだけがぽつーんと置いてあるので、なんだかとっても寂しい感じだ。もっと不思議なのはその奥にあるネットで囲まれた球技場。球技場はいろんな公園にあるが、たいていは奥のほうとか左右の端のほうとかにあるのが普通だ。しかしながらこの公園の球技場は真ん中にある。その球技場を取り囲むかのように広場やら遊具やらがU字型に並んでいる感じだ。
そのU字型のそこの部分に遊具広場がある。円形の砂場、そして滑り台とスプリング遊具、ブランコがついた複合遊具が並んでいる。砂場の横は藤棚になっていて、このあたりから西側が樹木が多いゾーンになっている。
複合遊具は、構造なんかを見ているとけっこう古いタイプのもので端々それぞれに滑り台とブランコがついている。滑り台とブランコの間は橋のような平らなデッキになっているが、まだまだ研究が浅かったころの複合遊具らしく、それぞれに関連性が無い遊具がただつながっているといった感じだ。特にブランコは完全に独立した遊具であり、遊びのバリエーションは広がりにくい。そのあたりが古い設計を感じる。
西霧ヶ谷公園(東京都品川区西五反田5丁目28-16)
区立公園:面積不明
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