白金公園 [東京都港区]
公園の名前というのは面白いものでメジャーな地名=メジャーな公園というわけでは必ずしもない。代々木公園、駒沢公園、上野公園・・・などなどメジャーなものはあるが、地名のメジャーさとは程遠い名前負けした公園というものが多々ある。この白金公園もそのひとつである。白金と言えば都内でも屈指の高級住宅街というイメージである。白金公園と聞けば、おしゃれな住宅街の中に綺麗に刈り取られた芝生があって、木々に小鳥がさえずり、人々が散歩する・・・といったイメージを抱く。あくまでも勝手な妄想だが・・・・。しかしその期待はことごとく裏切られる。そもそも場所は白金とはいえお屋敷街ではなく、むしろ下町の雰囲気まで漂う。(たぶんそれでも庶民には手が届かない不動産価格だが)近くを首都高速二号線の高架が通り、すぐ隣は渋谷川のなれの果て、黒いしみがついたコンクリートに覆われた古川が流れる。そんな中にあるちっぽけな公園が白金公園だ。
公園自体は平成17年に作り直されたみたいで比較的新しい。しかし悲しいことにごみは落ちているし、公園内にある「釣竿を持った少年像」は釣竿を折られ「携帯電話で話す少年像」見たいになってしまっている。
さらに悲しい気持ちにさせるのが古川の水面近くまで降りる事のできる親水テラスだ。緑に覆われた中にある祖師谷公園の親水テラスでもちょっと悲しいのに、高速の高架の影でいつも薄暗い、しかも自然の面影がちっともない古川の水面と親しくなっても、ちっとも癒される感じはしない。ここで休んでいても入水自殺と勘違いされそうである。
一応遊具は小さい複合遊具がひとつある。幼稚園以前の小さな子供向けのオール鉄パイプ製のタイプである。
白金公園(東京都港区白金3丁目1-16)
区立公園:1、484㎡
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