上篠崎四丁目公園 [東京都江戸川区]
遊具というものを考えたとき、大切な事は子供が遊んで楽しい事であるが、それともうひとつは印象に残る事である。印象に残る公園であれば子供たちの記憶にも残る。日本中が均一的になってしまった今は、公園も自分の住む故郷の思い出のひとつとなる。近くの公園が特徴のある公園であったら、ちょっとうれしいし、何年後何十年後に「あんな公園があったよね」という思い出にも変わる。
上篠崎四丁目公園は地下鉄新宿線篠崎駅から北にしばらく進んだところにある小さな公園だが、ここには思い出になるようなインパクトの遊具がある。無理やりキリンに見立てた複合遊具だ。昨今は出来合いの複合遊具を設置すればそれでおしまいみたいな風潮もあるが、この公園には江戸川区の係りの人の意気込みを感じる。
遊具は綱渡り、つり橋、ローラー滑り台の3列の細長い遊具が連結されている。この3つにはあまり関連性は無いのだが無理やり3つくっついている。特に端のローラー滑り台なんかくっついてる忌みすらない。それらを無理やりくっつけて真ん中の遊具にキリンの首をくっつけている。考えてみれば複合遊具とキリンに関連性も無い。細長くて背の高い遊具にキリンの首が付いているのならわかるが、この複合遊具はすべて背が低い。それでもキリンの首が付いた事でこの遊具は子供たちの記憶に焼き付けられるであろう。
そのほかにも遊具は比較的充実している。木材を使った支柱のブランコといい、砂場を中心に配置された小さな子供向けの遊具といい、遊具そのものもその配置もなかなか優れている。江戸川区、墨田区で見るコーヒーカップ型の回転遊具もなかなか良い。コレを見るとこの遊具が大好きな娘を連れてきたくなる。
上篠崎四丁目公園(東京都江戸川区上篠崎4丁目)
区立公園:面積1806㎡
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