聖跡公園 [東京都品川区]
国道15号線から山手通りに入りすぐ先、八ツ山通りとの交差点近くにある小さな公園。公園は小さいが実はこの場所は歴史ある由緒ある場所なのである。かつて東海道の最初の宿場町であった品川の本陣宿があった場所がこの聖跡公園の場所なのだ。明治維新のときに京都から東京に移る明治天皇が宿泊したという事から「聖跡」という名前になっている。
構成としては広場の周囲に滑り台とロッキンパピー、ブランコと健康遊具っぽいのが並んでいるといった普通の構成。滑り台はけっこう背が高くてすべりごたえはありそうな感じだ。最近は滑り台であまり喜ばなくなってきた小学2年生の息子も公園に入ってすぐに滑っていた。車どおりの激しい道路には面しているが、そのほかの三面はフェンスに囲まれている上、広場部分の中心は道路から離れているので、割と安心して遊べる。ただし、住宅が隣接しているのでボール遊びにはちょっと厳しそう。
・・・・しかしながら、この公園のと特徴は遊具でも、その歴史でもない。公園にある石碑とか説明版とか銅像が異様に多いのである。品川通り沿いにある公園の由来を書いた案内板とか、本陣にあったであろう井戸のレプリカとかは良いとして、公園の東側にびっしりと石版やら銅像やらが建ち並んでいる。しかも「聖跡」を示す石版を含め、いくつかは風化して字が全く読めないほど古いのである。息子とボール遊びをしていて何回かぶつかったが、非常に申し訳ないというか、ちょっとたたりでもあるのではと怖くなってしまう。たしかに歴史ある場所かもしれないが、少しは整理すべきである。特に一番奥にある新聞少年の像はここに無くても良いだろう。どこか銅像密度の低い公園のほうが愛されそうな木もするのである。
公園としては場所がいいこともあり、何組かの親子連れが買い物や散歩の途中に寄っていた。トイレが通り沿いにあるのと、通り抜けができない事もあり、公園に関係ない人の出入りは少ない。基本的にはいい感じなのだが、やはり通る車がけっこううるさい。お弁当を広げるのにはちょっと厳しい幹事である。
聖跡公園(東京都品川区北品川2丁目7-21)
区立公園:面積2359㎡
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