あらやしき公園 [東京都西東京市]
駅前の放置自転車の問題といえば一昔前話題になった社会問題である。放置自転車をなくすには駅周辺に駐輪場が必要なのだが、ここにも葛藤がある。駅前の景観を重視してすっきりしたアートな駅前にしたい自治体と、駅の近くに停めたい利用者の葛藤だ。よく駅から果てしなく遠くにある駐輪場なんかもよく見かけるが、このあらやしき公園はその解決を示すものだ。
あらやしき公園は西武池袋線保谷駅北口近くの公園だが、公園は道路よりすこし高い場所にある。公園の下は半地下の駐輪場になっていて公園はその上の人工地盤にあるのだ。外見からはけっこうすっきりしていて、外からは自転車が止めてある場所には見えない。
公園にはプラスチック製の滑り台がついた複合遊具とその下に砂場、スプリング遊具なんかが設置されている。ロケーションを考えると買い物ついでにちょっと寄るといったありがちなニーズにはマッチした遊具になっている。
でも、公園の中心は円形の芝生広場。人工地盤だけあってまったくの平な地面。結構気持ちよさそうな芝生である。
この場所は駅近隣というには少し厳しいが、この形であれば商業施設の収益が優先の駅前開発でもうまく両立できる。駅から出てすぐが綺麗な公園で、質はその下が自転車置き場なんて、ちょっと素敵な感じだ。
あらやしき公園(東京都西東京市下保谷4丁目8)
市立公園:面積4067㎡
2012-12-24 22:54
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