東野川広場 [東京都狛江市]
公園をいろいろ調べているとミステリーというか謎が見つかることがある。野川沿いの狛江市、調布市、世田谷区の境目にあるこの東野川広場もその一つだ。
平成24年4月1日に世田谷区が発行している「世田谷区都市公園等調書」(インターネットで閲覧可能です)という資料のⅢ.都市公園以外の公園・広場一覧という章の「その他(施設を維持管理する広場)」というところに「狛江市東野川4-30の一部」という記載がある。狛江市にありながら世田谷区の施設があるというのである。
狛江市のホームページを見てみると、この場所には谷戸橋地区センター(愛称:かわせみ館)という施設がある。この施設も特殊らしく、通常地区センターというと市役所が管理をしていて、常駐の職員がいるものだが、ここは地域住民が維持管理をする施設で、会議室を利用するのも近くにある市営住宅の管理室に行くという、非常に変わった運用形態である。この場所にはほかに施設と呼べるものはないので、ここが世田谷区の言う「維持管理している施設」なのだろう。
どういういきさつで今の形になっているのかはまだ不明だが、機会があったら調べてみよう。
そういえば、この近くには一時期話題になった「建物のほとんどが狛江にあるのに住所が成城のマンション」がある。たしかにここだけが野川を超えて狛江市の市域が張り出していて不自然な形をしている。周囲にも同じシリーズのマンション(こっちは全部成城)が並んでいて「成城」を語りたくなるのも少しわからないでもない。
公園自体は、その中途半端な立ち位置のせいなのか、かわせみ館以外の施設はなく、そのままとなりの野川緑地広場につながる芝生広場が広がっている。ちょうどとなりに流れている野川は人工護岸の中に自然っぽい川原が再現されていて、今は流れる水も生活排水等に汚染されることなく綺麗な流れになっている。鷺などの野鳥も住んでいて散策するのには気持ちいい場所となっている。春には川沿いの桜も咲き、ちょっとした隠れたピクニックポイントだ。
遊具は全くないけど、その場合は川の向かいのきたみふれあい広場に行きましょう。
東野川広場(東京都狛江市東野川4丁目30)
区立公園:面積2774㎡
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