湯殿公園

西馬込駅から大田区立郷土博物館に向かう途中にある公園。スーパーマーケットやマンションが並ぶとおりの細い入り口から入る。周囲は住宅、斜面、そして隣の湯殿神社に囲まれて完全に袋小路になっている。入り口のところに２本の背の高い石柱が立っているのが印象的だ。この石柱にはどんな意味があるのか。袋小路ゆえの静けさとともに謎深い公園である。

公園の中は通り過ぎる人も無く、国道１号線が近くを走っているというのにものすごく静かである。隣の湯殿神社の高い木が見え、けっこう景色も良い。しかしながら公園から人が出ないように有刺鉄線つきの高いフェンスが周囲を囲んでいたり、やたらと禁止事項を書いた看板が設置されていたりと、今度は袋小路ゆえの現実的な問題・・・周囲住民との軋轢・・・があるのを感じる。神秘的でもアリ現実的でもある本当に不思議な場所だ。 

実はこの公園、思いもかけず長居した。近くのスーパーで昼食のおにぎりやパンを買ってきて、ベンチで食べた。周囲に道が無いのであまり周囲を気にしないで昼食が取れる。駅近くだけあって昼食の仕入れはぜんぜん困らない。子供たちは自分の文を食べた後は、よってくる鳩をかまいだした。鳩のほかにもすずめや他の野鳥が飛んできてにぎやかだった。神社の森とあわせて、周囲はけっこう自然が残っているから鳥の姿外多い。

　

話をいつものように遊具などの話に戻す。公園内にある遊具は一見してブランコと砂場のみ。そんなに楽しそうな公園ではない。ただ落ち着いて子供を遊ばせることが出来るせいか、昼くらいから数組の親子が公園に来ていた。

神社側にはもうひとつの遊具、水遊びが出来るせせらぎがある。神社側の斜面にある井戸から水を汲み上げているようだ。石垣の間の穴から水が出て、コンクリートで作られた細い水路に水を流すようになっている。小さい公園ながら充実した水遊び場である。

　

湯殿公園（東京都大田区南馬込5丁目１８）

区立公園：面積1，543㎡

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