平野四丁目公園

都立木場公園とは道路を隔ててすぐ隣にある公園。ちょうど木場公園北側のジャブジャブ池や大型複合遊具のあたりにある。木場公園はフェンスや周囲を覆う深い林など外部と隔離するものが少なく、平野四丁目公園との間の道路は幅も広くなく交通量も多くない。公園の入り口からは大型複合遊具で遊ぶ子供たちの姿が見えるし、声まで聞こえてくる近さだ。こうなってくると隣接した小公園であるこの公園の存在価値を示すのは至難の業である。なんせすぐ隣に東京都により超お金をかけた遊具があるのだ。これに勝つにはいくらお金があっても足りない。いくら全般的に遊具が充実している江東区でも厳しいし、逆にそんなに金をかけたら二重行政の無駄と批判されかねない。・・・・・・と考えたのかこの公園は路線を向かいの木場公園には無い「ファンタジー路線」に定めているようである。向かいの大型遊具に魅力を感じるような小学生には目もくれず、大きな遊具では遊べない、また遊んでいると小学生にぶつかって危なそうな小さな子供たちにターゲットを絞っているのだ。

 

 というわけで、この公園にはブランコもないし、滑り台も鉄棒もウンテイも無い。あるのは滑り台とシーソーと小さなライド遊具だけである。明確に小学生を切り捨て幼児にターゲットを絞り込んでいる。そして遊具は明確にファンタジーを貫いている。その遊具たちを紹介したい。

まずは動物型のライド遊具。動かないタイプでシマウマと熊の二体がある。シマウマは結構な大きさで、親が乗せてあげないと幼児には絶対によじ登れない高さである。くわっと見開いた目はちょっと不気味でもあるが、とにかく幼児には動物である。・・・・組み合わせは？ではあるが・・・・。

　

そしてシーソー。スプリング式のものではあるが、とにかく動物である。 

そして最後は砂場。何の変哲も無いフェンスつきの普通の砂場かと思ったら、公園の中を見て感動。公園の中になぜかコンクリートの区切りがあり、その形がウサギの形になっているのだ。遊びの上では機能的にまったくもって無駄なものなのではあるが、この徹底振りには感動させられた。単体で見ると何の変哲も無いつまらない公園に見えるかもしれないが江東区のスピリッツを感じる公園である。

平野四丁目公園（東京都江東区平野４丁目５－１）

区立公園：面積1，007㎡