青山公園北地区

公園というよりも廃墟に近かったという恐ろしく残念な結果に終わった南地区の経験から予想したのは「きっと北地区はまともなのだろう」という期待。青山一丁目駅に近く「これぞ青山公園」という立地からも過大な期待がよせられた北地区に今回は兄７歳、妹４歳の兄妹を無謀にも連れて行った。結果的に言うともろくもその期待は裏切られ、無残な惨敗であった。

青山一丁目駅のほうから歩く、近くには商業ビルが立ち並んでいるが繁華街というほどでもないせいか駐車料金は１時間当たり６００円くらいと都心としては安い。交差点を超えて歩いていくとすぐに遊具がある公園が見える。しかしながらこの公園は「港区立青葉公園」。青山公園を紹介するサイトには「隣接する青葉公園で子どもを連れて行っても楽しめる」なんて書いてあるが、設置されている遊具は何の変哲もないブランコと滑り台とウンテイとジャングルジム。とてもわざわざ子どもを連れて行くほどの設備ではない。７歳の長男はバカみたいにウンテイをしているが、下の妹は全く遊ぶ気配はない。明らかにつまらなそうなのである。しかしながら青葉公園の反対側を見ても、なにやらうっそうとした森と雑草だらけの空き地があるだけである。コレは本当に紹介されている青山公園なのか？と思いよせばいいのに歩道に出てその奥に進んでいく。

赤坂警察署の前を通り、そろそろ墓場が見えてきた頃に柵の向こう側に公園らしき広場が広がっているのが見えた。非常にアバウトに見れば太陽の日差しがふりそそぐよさげな公園であるがミクロに見れば雑草が生え放題で単なる空き地。ここまで雑草がはえ放題の公園は都内では見かけたことがない。檜町公園あたりの対極にある荒れ具合だ。数人の人達が歩いているがみんな犬の散歩。遊んでいる子どもの姿はない。しょうがないのでそこから公園に入って住宅地の横の遊歩道をひたすら歩く。既に４歳の娘は歩くのを拒否しだした。その先に見えてきたフェンスに「東京都南青山一丁目ひろば」の看板が見えた。しかしその先に見えるのはグラウンドのようなものと草ボーボーの空き地。さすがにこの惨状では公園といいにくいので「ひろば」の表現を使ったのだろうが、正直「南青山一丁目空き地」年やほうがいいと思う。

この広場の真ん中にぽつ～～～～～～～んと置いてある天道虫のスプリング遊具。データには青山公園には７基の遊具があるとされているらしいが、北地区にはこの一個しかない。（南地区にはグラウンドの向こう側にブランコなんかがあることが後日確認されている）誰が何の目的でコレを設置したのか全く意味不明。下の娘は「これでもいいか」とばかりに遊んでいたが、上の長男は明らかに欲求不満。家族は非常に険悪な状態となった。

結果を改めて言うと最悪。ホームレスもたくさん居て、とてもじゃないが家族で訪問するような公園ではない。仕事途中でサボる時に大人が使う公園でしかない。青山公園は北も南もアウトである。

青山公園北地区（東京都港区南青山一丁目）

都立公園：面積南北あわせて３．８ｈａ

コメント 3

この辺りに住むものです。この辺は電電公社の土地で再開発計画が何十年前から、多分四十年前位からあるはずです。4~5年前に住民に説明会がありましたが頓挫してます。
by ボサコ (2012-05-19 13:57) 

その土地土地でいろんな事情があるんですね。そういう事情があって公園も荒らし放題なんですかね。確かに活用度を考えたらものすごくもったいない土地ですよね。そんな邪念は捨てて立派な公園にしてほしいです
by 藁苞屋 (2012-05-22 00:07) 

10年前までは、小学生たちが放課後に毎日野球をする公園でした。高学年から低学年まで混ざって楽しく遊び、小さな子は外野のうしろで嬉しそうに球拾いをしていました。　ところが、ボール遊びが禁止され、キャッチボールをするだけで近所の通報を受けた警察が来るようになり、1-2年で子どもたちが来なくなりました。保護者と港区議員さんの運動の末、数年前に公園でのボール遊びは許可されるようになりましたが、その時にはもう野球の文化が廃れてしまったのです。　地域のものとしてとても残念に思っています。

また5年ほど前まで、てんとう虫の遊具のあたりに、木造の大きな遊具があり、毎日のようにお母さんと小さな子どもたちが集まって遊んでいました。その遊具も危険だということで取り壊されてしまいました。

ボール遊びも、木製遊具も「危険」という一言で禁止され、子育てに大切な場所がなくなっていくのは残念です。
by でわのかみ (2013-10-04 15:13)